2016年11月1日火曜日

Amazon,Apple,Google,Microsoftの4社に身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳などの掲示による各種障害者割引の詳細を尋ねてみた。

・はじめに

 放っておきすぎだ……猶予はない……。全身取り換えちゃいましょーッ!!!! >>挨拶。

 ワタシは、指定難病(国の特定疾患)で身体障害者手帳(障害1級まじかる? ぽか〜ん)を交付されています。いわゆる障害者ですがワタシは自分の病気は外に害があるのではなく、自分への害と感じていますので、以後、障害者の表記は障害者のママ表記します(企業の表記は企業の表記に従います)。

 ネットを検索すると、障害者割引にも色々と賛否両論もあるようですが、そういう話は偉い人に考えてもらうとして、今回はやたらアクセス数が多いこの記事「Appleの障がい者向けApple Online Store特別販売プログラムへ、詳細を尋ねてみた。」の2016年11月1日アップデート版とApple以外にも、Amazon、Google、Microsoftの各社はどういった割引プログラム等があるのか調べてみたので、まとめてみました。

 それでは、いってみよー!

・Amazon


 まずサイトにアクセスしても専門の問い合わせ窓口がない(障害割引とかアクセシビリティとかの)んですが、教授ッ! これは一体?! (MMR風に)

 ……仕方がないので、「カスタマーサービスに連絡」から電子メールにて問い合わせてみる。


 送ってみた電子メールの内容。
ご担当者様
お忙しい中、お世話になっております。
さて、わたくしは健康上の理由で日本国の公的な証明書である
「身体障害者手帳」を交付されております。
いくつかの企業では身体障害者手帳掲示によるサービス割引が
存在しますが、御社のAmazonでは割引サービスなどは有りますか?
Amazonの有料サービスを幾つか利用しているのですが、
割引サービスが利用できるなら、是非お願いしたいと考え
問い合わせをいたしました。
よろしくご回答の程お願い申し上げます。

そうすると返信が約90分ぐらいで来ました。早い!
Amazon.co.jpにお問い合わせいただきありがとうございます。
申し訳ございませんが、当サイトでは、身体障害者手帳の掲示による割引は承っておりません。
ご期待に沿った回答ができず誠に申し訳ありません。
Amazon.co.jpでは、お客様にとって便利なサイトを提供できるよう引き続き努めて参りますので、今後ともAmazon.co.jpをよろしくお願いします。
Amazon.co.jpのまたのご利用をお待ちしております。
Amazon.co.jp カスタマーサービス 

  無念。
Amazonでは各種公的書類の掲示でも割引はない。という回答ですね。

 では、次いってみよー!

・Apple


  Appleには前のエントリーに書いた様に、専門の窓口が有るのですねー。
Apple Online Storeでは、身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳を保有された方の個人購入を対象に特別価格での販売を行っています。本プログラムに関して詳しくは、下記のご相談窓口までお気軽にお問い合わせください*。
お電話でのご相談やご質問:0120-99-6622
電話受付時間:平日:午前9時 - 午後8時 / 土日祝日:午前9時 - 午後6時
メールでのお問い合わせ:DC_Japan_Inquiries@group.apple.com(ご返信に数日頂く場合があります)
*Apple Online Storeからのご購入に関するお問い合わせ以外にはご回答いたしかねます。
(Apple社のURLより、引用)

  iPhone7やAppleWatchや先日発表のMacBook Proなどのハードウェアの新製品の割引や、ソフトウェアの割引の変更などがあるのか電子メールにて問い合わせて見ましたよ!(Appleの担当の方からは、またお前か! とか思われてそうな悪寒もとい予感もしないでもないですが)

  送ってみた電子メールの内容。
ご担当者様
お忙しい中、お世話になっております。
さて、わたくしは健康上の理由で日本国の公的な証明書である
「身体障害者手帳」を交付されております。
御社では身体障害者手帳などの掲示による割引が存在しますが、御社のiPhone7やMacBook Proなどのハードウェアの割引やソフトウェアの割引サービスが利用できるなら、是非お願いしたいと考え、問い合わせをいたしました。よろしくご回答の程お願い申し上げます。

 そうすると半日ほど経って返信が来ました。
この度は Apple Online Store にお問い合わせ頂きまして、誠にありがとうございます。
Apple Online Store 担当 **と申します。
Apple Online Store では、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳を お持ちの方向けに一部商品を特別価格をご用意しております。
今回ご連絡頂きましたiPhone7およびiPhone7plus 、iCloudのストレージ容量のグレードアッププランの料金、Apple Musicの月額料金につきましては特別価格対象外商品となります。
新型MacBookProに関してはこちら特別価格対象商品となっております。
(ただし一部MacBookProに付属するアクセサリーに関しては対象外商品があります。)
ご利用頂けるお支払い方法は以下のとおりです。
・クレジットカード(カード情報はお電話で伺います)
・代金引換(別途 手数料が540円)
ご注文を承る前に、FAXもしくはメールにて手帳のコピーをお送り頂く必要があります。
なお、手帳に記載の住所と現住所が異なる場合は承ることができませんのでご了承ください。
ご不明点ご不安点ございましたら
ご連絡頂きますようお願い致します。
今後とも Apple Online Store をよろしくお願い致します。 
 おー! iPhone7とiPhone7Plusのハードウェア(AppleWatchは聞き忘れました)は割引対象外だけど、新型MacBook Proは割引対象(一部アクセサリーは例外)で、ソフトウェアサービスなどは対象外ということですね!

 割引を検討している方は、自分に合ったサービスや製品をAppleの専用窓口にまずは問い合わせすることが、肝要と言えそうです。

 さらに、次いってみよー!

・Google
 
 まずサイトにアクセスしても例によって専門の問い合わせ窓口がない(障害割引とかアクセシビリティとかの)というかヘルプがどこなの……?

 すごくわかりづらいです…… 。正直改善して欲しい。


 カテゴライズされているわけですが、今回の趣旨(公的機関等の発行に拠る割引)ってどれに該当するんだろう??? って悩んだ挙句、支払いだから「Googleペイメント」かな? と思いそこにたどり着き問い合わせてみる。

送ってみた電子メールの内容。
ご担当者様
お忙しい中、お世話になっております。
さて、わたくしは健康上の理由で日本国の公的な証明書である
「身体障害者手帳」を交付されております。
いくつかの企業では身体障害者手帳掲示によるサービス割引が
存在しますが、御社のGoogleでは割引サービスなどは有りますか?
Googleの有料サービスを幾つか利用しているのですが、
割引サービスが利用できるなら、是非お願いしたいと考え
問い合わせをいたしました。
よろしくご回答の程お願い申し上げます。
そうすると半日ほど経って返信が来ました。

お客様

Google にご連絡いただきありがとうございます。
Google ペイメント サービスに関するお問い合わせをいただきましたが、お客様の問題を十分に把握するため、さらに詳しくお伺いする必要があります。
ご質問の内容をより具体的にご説明いただけると、お客様の問題解決をスムーズに進めることができます。
お手数をお掛けしますが、問題の詳細を本メールにご返信いただけますでしょうか。
問題を解決できるよう、お客様からのご連絡をお待ちしております。
ご多忙中とは存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
今後とも Google をよろしくお願いいたします。

Google サポート チーム 
🤔

  挫けそうになる。いかにもテンプレの機械返信ぽいですが、私宛の返信に同じ文面をもう一度指定のアドレスに送り返してみると、こちらも半日ほどでよーやくさらなる返信が着弾しましたよ!

いつも Google をご利用いただきありがとうございます。
Google サポート チーム ** でございます。
お問い合わせフォームよりご連絡いただきありがとうございます。
確認させていただいたところ、現在身体障害者手帳掲示によるサービス割引ですが大変恐縮ではございますが、設けておりません。
ただ、今回せっかくお問い合わせいただきましたのでお客様からの貴重なご意見として受け止めさせていただきます。
今後も Google をご利用いただいているお客様にご満足いただけるサービスを提供できるよう、チーム一同、サービス向上に努めてまいります。
その他質問などがございましたら、このメールへの返信、または下記フリーダイヤルからお気軽にお問い合わせください。最善を尽くしてサポートさせていただきます。
何卒ご理解、ご容赦いただきますよう、よろしくお願いいたします。
 無念。
Googleでは各種公的書類の掲示でも割引はない。という回答ですね。

 ただ、個人的な感想ではAmazonの回答よりは、Googleの場合は将来的に検討するかもしれない希望が有るのかな?

 Googleのスマートフォン「Pixel」は今のところ日本では未発売ですが、日本でのサイトで予約などが開始したときにもう一度問い合わせてみると、案外、回答が変わっている可能性は捨てきれないです。

 期待しませう。

 気を取り直して、次いってみよー!

・Microsoft
  
 Microsoftにも専門の窓口が有るのですねー。

身体に障碍 (しょうがい) をお持ち等の理由により電話でのお問い合わせが困難な方のための窓口

マイクロソフトでは、聴覚や言語、四肢などに障碍をお持ちのため、お電話でお問い合わせ頂くことが困難な方のために、「マイクロソフト アクセシビリティ窓口」を開設しております。お問い合わせ内容と方法に応じて、下記それぞれのお問い合わせフォーム (電子メールで回答いたします)、または専用 FAX 番号までお問い合わせください。

(Microsoft社のURLより、引用)

 電子メールではなくて、お問い合わせフォームから入力してみる。
ちょっと項目埋めたりするのが、やや手間ではありますが…… 各種企業に問い合わせた内容と同じ文面になるように、記入を埋めていき送信。

 余談ですが、ワタシのマシンはMicrosoftと因縁深いAppleのMacOSXからのsafariなのでお問い合わせフォームが正確に表示されない罠が有り、少し苦労しました。MicrosoftのWindowsは仮想マシンでしか使っていないので、どういう表示になるかはちょっと、解りません……。

 そして、待つことこれも半日。回答が送られてきましたよ!

お客様へ
マイクロソフトアクセシビリティ窓口をご利用いただき、誠にありがとうございます。
恐れ入りますが、身体障害者手帳を交付されているお客様におきまして、弊社での特別な割引サービスは行っておりません。
しかしながら、Accessibility窓口では、Windows Vista 以降と Office 2007 以降の製品のテクニカルサポートを
現在無償でご提供させていただいております。ご活用いただければ幸いです。


今後とも弊社製品及びサービスをご愛顧くださいますよう、お願い申し上げます。

  おー! 特別な割引は無いものの…… OSとOffice製品のテクニカルサポートが無償! これはグッドでナイスですね。

 また、こちらの障碍者向け支援技術製品をご利用のお客様向け Windows 10 無償アップグレードも参照していただきたいと思います。

・終わりに
 今回、各種IT企業に問い合わせを試みて気がついたことですが、専門の窓口が有る企業はわかりやすく表示をしていて、そういう窓口を設けている企業は、当然そういった障害者向けサービスが有ることが多いようです。

 また、障害者雇用にも力を入れていて、そうした求人のサイトもわかりやすくアクセスがしやすい印象を受けました。

 MicrosoftとAppleの製品やサービスを使っている障害者の方は多いと思うので、まずは問い合わせすることが肝要です! 

 このエントリー記事が、少しでもお役に立てば幸いですよ!

 ・余談

 相模原障害者施設殺傷事件などの陰惨な事件で、容疑者の思想を「英雄視」する向きも有るようですが……。

 我々はいつかは、年を取り老人になります。お年寄りになれば健康の人のほうが稀で、障害を抱える人のほうが圧倒的に多いです。というか、殆どのお年寄りが障害を持っています。

 透析患者についての意見としてBlogが炎上した方も居たようですが、普通の暮らしをしてて年を取り、腎臓が弱って透析を受ける方もいるでしょう。

 障害者は「自分がなってみないと」絶対にその苦労は解りません。解ってくれとも言いませんが、いざその身にならない保証は誰にもありません。より良い社会実現のために、お互いが助け合えれば良いですね……。

 それでは、また来週。次週をお楽しみにッ! チャンネルはそのままでッ!!!!